矯正歯科のメリット
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口元・顔貌がキレイになる
矯正歯科治療によって、受け口・出っ歯・デコボコ・歯のすき間などの見た目を改善することができます。また、矯正歯科治療を行うことで、歯並びはもちろんのこと、顔貌のバランスもよくなります。
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咬み合わせが改善する
矯正歯科は、見た目の改善だけではなく、咬み合わせの改善(機能改善)も治療の目的の一つです。機能を改善することで、食事の消化を助け、顎や頬の筋肉を適切に使うことができるため、健康的な身体を維持することに貢献します。
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むし歯・歯周病の予防になる
歯並びがデコボコの状態では、歯ブラシがあたらない部分がでてきてしまい、歯周病やむし歯などで歯を失うリスクは高くなります。歯並びを整えることで、歯磨きなど口腔内の管理がしやすくなり、歯周病やむし歯を予防することができます。
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発音がしっかり行える
出っ歯や受け口などの不正咬合は発音にも関係してきます。どうしても舌っ足らずになり、幼稚な印象を与えてしまう傾向があるのです。 矯正治療を始めたことでコミュニケーションの質が向上したという話もよく伺います。
矯正歯科で治療できる歯並びの種類
歯がガタガタに生えてしまった、八重歯がとても気になる、受け口・出っ歯…お話をする時に相手の視線が気になってしまったり、鏡の前で笑った時のお口元が気になったりと、あまり人前で歯を見せれないとお悩みの方は多くいらっしゃいます。見た目だけの問題だからとあきらめていませんか?
歯並びのキレイさは、見た目だけではありません!
身体のバランスにも影響してくるのをご存知ですか?
お子様の歯並びでしたら、脳や身体の成長にも関係してきます。あきらめず、一度ご相談ください。
上顎前突(出っ歯)
この歯並びの問題は、前後の咬み合わせが悪いことにより、食べ物を咬み切りにくく、時に下唇を使って咬む場合があります。また、唇が閉じにくく、常に唇が開いた状態になります。
そのため、上唇の発達悪くめくれた状態になり、無理に口を閉じようとすると、上唇が下がらず代わりに下唇が上がり顎の先に緊張感が認められます。
- 上顎の骨が大きくて前に出ているタイプ
- 下顎の骨が小さく引っ込んでいるタイプ
- 顎の骨には問題ないが、歯だけ突き出ているタイプ
下顎前突(かがくぜんとつ)
この歯並びは、顎全体の問題として上顎の発達が悪かったり、下顎の成長が強すぎたりすることによって起こります。
そのため、前歯が逆に咬むことがあります。前後的な顎のズレだけでなく、時には左右的な顎のズレを認める場合もあります。
- 下顎の骨が大きいために下の前歯が前へ突き出ているタイプ
- 上顎の発育が悪くて上の前歯が引っ込んでいるタイプ
叢生(そうせい)
歯が並ぶ隙間と、歯の大きさのアンバランスによって生じます。
また下の前歯では、年齢と共にでこぼこになったり、歯周病で歯肉・歯槽骨が衰えることによっても生じることがあります。
その結果、むし歯、歯肉炎になりやすく、将来的には歯周炎に移行していくことが心配されます。
- 歯並びに凸凹が見られ、歯がキレイに並んでいない
開咬(かいこう)
舌を上下前歯の間に入れる舌突出癖の方になりやすい症状です。
開咬で口が開いた状態になっていると口腔乾燥の症状になりやすく、菌が繁殖しやすくなり、将来的には歯周病に移行していくことが心配されます。
- 上下の歯の隙間が押し広げられて開いてしまっているタイプ
大人の矯正
矯正治療と聞くと、成人前に行うものとお考えの方も多いかもしれません。確かに子どもの頃のほうが骨が柔らかいため、歯並びの改善スピードも早い傾向にあります。しかし、現在では治療技術も進歩し、さまざまな装置も開発されているため、大人用の矯正も注目を集めています。
特に大人になってからの矯正は、ご本人が問題意識を持って治療を継続することが多いので、矯正治療も成功しやすいのが特徴です。成人になってからの矯正治療は抜歯が必要になることも多々ありますが、できる限り患者様に負担をかけない治療計画をご提案します。
矯正装置の種類
マウスピース矯正(インビザライン)
透明で薄いため、器具が目立たないことから装着しても違和感がありません。また、治療の痛みが抑えられて、抜歯せずに済む可能性もあることから多くの方にご利用いただいています。
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メリット
- 目立ちにくい
- 清掃性が良くむし歯になりにくい
- 痛みが少ない・違和感が少ない
- 症例によってはワイヤーよりも早く治る
- 金属アレルギーの心配がない
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デメリット
- 自分の意志で着脱しなければならない
- 症例によってはワイヤーの方が動きやすいケースがある
- 担当医の治療経験によって治療結果に差が出ることがある
- 装着したまま食事ができない
- 保険適用外のため、自費による診療となる
部分矯正 | 330,000~440,000円(税込) |
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本格矯正 | 912,000~1,050,000円(税込) |
治療期間 | 3ヶ月~24ヶ月 |
治療回数 | 10~50回 |
未承認機器・医薬品に関する注意事項について
- 未承認医薬品等であることの明示
マウスピース型矯正装置(インビザライン)とカリエールモーションは、医薬品医療機器等法において承認されていない医療機器になります。
- 入手経路等の明示
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、アライン・テクノロジー・ジャパンから入手しています。
- 国内の承認医薬品等の有無の明示
マウスピース型矯正装置はインビザラインの他にもクリアコレクトやシュアスマイルなどさまざまな種類があり、その中には国内で薬事承認されているマウスピース型矯正装置もあります。
- 諸外国における安全性等に係る情報に関して
米国アライン・テクノロジー社のインビザラインは世界100カ国以上で、これまでに800万人を超える症例数がある治療です。(2020年1月時点)
重大な副作用も報告されておりません。
当クリニックではインビザラインの有効性を認め、導入をしております。
ワイヤー矯正(表側矯正)
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メリット
- 幅広い症例に対応できる
- 歯を動かす力が長く持続する
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デメリット
- 見た目が目立つ
- 口の中が傷つくことがある
- 保険適用外のため、自費による診療となる
料金 | 770,000~880,000円(税込) |
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治療期間 | 18ヶ月~36ヶ月 |
治療回数 | 20~40回 |
子どもの矯正
矯正治療を始める時期
- 第1期治療
- 乳歯と永久歯両方に対する治療で、成長期を利用した治療を行います。
- 第2期治療
- 歯1本ずつに装置を付けて、根元までコントロールしながら完成系の咬み合わせを作ります。
子どもの矯正と大人の矯正の違い
矯正治療は、乳歯のあるうちから行う矯正と永久歯が生え揃ってから行う矯正の二種類に大きく分かれます。小児期の矯正においては、「表側矯正」と「床矯正」などで、筋肉や骨格の成長をコントロールしながら、永久歯の生えるスペースを確保していきます。
一方で、大人の矯正の場合は、骨の成長が止まっているため、現在の骨格の範囲内で歯並びを改善するのが特徴です。
矯正装置の種類
床矯正
通常は半年~1年ほど装着し、歯科医院に来院するたびに、新しい装置と交換するのが特徴です。食事や歯磨きの際に取り外せるので清潔な状態をキープできます。
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メリット
- 顎の成長を確認しながら矯正ができる
- 抜歯・手術などの大掛かりな治療を回避しやすい
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デメリット
- 矯正治療の合計期間が長くなりやすい
- 保険適用外のため、自費による診療となる
料金 | 440,000~550,000円(税込) |
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治療期間 | 18ヶ月~48ヶ月 |
治療回数 | 20~50回 |
ワイヤー矯正(表側矯正)
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メリット
- 幅広い症例に対応できる
- 歯を動かす力が長く持続する
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デメリット
- 見た目が目立つ
- 口の中が傷つくことがある
- 保険適用外のため、自費による診療となる
2期ワイヤー矯正治療 | 440,000~550,000円(税込) |
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治療期間 | 12ヶ月~24ヶ月 |
治療回数 | 15~30回 |
矯正治療の流れ
Flow01矯正治療の無料相談
おおよその治療費についてもお見積もりを作成いたします。
矯正歯科治療のご相談・お見積もりの作成は無料です。
Flow02精密検査
歯科用CTやデジタルによるレントゲン撮影・口腔内ならびに顔貌の写真撮影・光学スキャナによる歯型模型の採取・作製、咬み合わせのチェックなどを行います。また、必要に応じて顎関節の撮影やお口の中の状態を確認するための唾液検査や歯周病検査も行います。
Flow03診断
使用する治療装置や治療費用・治療のスケジュールなどをご説明し、ご理解いただきます。分からないことは遠慮なくご質問ください。治療計画にご納得いただけましたら、治療に進みます。
Flow04治療
まず歯磨きの練習などを行います。歯のクリーニングを行ってから矯正装置を装着します。調整やチェックのための通院は1~2月に1回程度で、1回の治療時間は15~30分です。矯正装置の装着期間はおよそ2年です。
歯がキレイに並びましたら、矯正装置を外します。そして歯の戻りが起こらないように保定装置(リテーナー)を装着していただきます。保定装置を使う期間は2~3年ほどです。その間は、約3~4ヶ月ごとに通院していただきます。保定期間中に指示通り装置を使い、通院していただいた場合に限り矯正再治療の保証が受けられます。
Flow05メンテナンス
それはメンテナンスのはじまりでもあります。
定期検診を通して、お口の状態をチェックし、歯のクリーニングを行い、お口のトラブル予防や早期発見・早期治療につなげます。
よくある質問
- 矯正はいつ始めたらよいですか?
- 大人の矯正治療に対して「手遅れ」はありません。
もし悩んでいるのであれば、5年後にしても今、治療を行っても結果は変わりません。
むしろ期間が空けば空くほど状態が悪くなる可能性があるため、早めの治療をおすすめします。
子どもの矯正は、医学的には適した開始時期があり、目安は「永久歯が生え始めたころ」で、小学生1年~2年ごろと考えてください。ただ、個人差があるので、一度矯正専門医に相談してください。 - 矯正治療に保険はききますか?
- 残念ながら現行の保険制度では、矯正治療に保険が適用されるのは一部の特殊な例(唇顎口蓋裂、手術前提の下顎前突など)に限られ、ほとんどの場合、自費治療になります。
しかし当クリニックでは、矯正治療に並行する歯周治療やむし歯の処置など、法律で認められた部分に関してはできるだけ保険を用いますのでご安心ください。
通常これらの処置は矯正専門医では他院に依頼しなければ処置ができず、患者様は数軒の歯科医院を回らねばなりませんが、当クリニックではできることはすべて当クリニックで行いますので効率的に処置が進行します。 - 悪い歯並びや咬み合わせをそのままにしておくと将来どうなりますか?
- 歯並びが悪いと歯磨きがしにくいため汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。また、よく咬めないため、発育にも影響が出る場合もあります。
正しく発音できない、顔の輪郭がゆがむ、口を大きく開けて笑えない、コンプレックスになるなどの問題が起きる可能性もあります。
さらに、咬み合わせに問題があると、肩こりや頭痛、めまいなどの症状の原因になることも考えられます。
歯並びと予防の関係性
矯正治療の目的は、見た目の改善を追求することとお考えの方は大勢いらっしゃると思います。しかし、実は矯正治療は健康面にもさまざまなメリットがあるのです。たとえば矯正治療によって、歯並びや咬み合わせが正しい位置に整えば、ブラッシングの精度が上がり、口腔内が清潔な状態に保たれやすくなります。
また、特定の歯に負担がかかることも少なくなります。結果的にむし歯や歯周病予防、顎関節症予防などの効果が期待できるのです。